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創作とダンスの為のワークショップ vol. 2 フィートバックと次回開催のご案内

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創作とダンスの為のワークショップ『身体に見える景色を追う』 vol. 2 、おかげさまで年内の開催が終了した。 https://www.facebook.com/events/608902022859659/?active_tab=about 参加いただいた皆さまありがとうございました。 このWSはダンスのステップや振り付けを学ぶようなものではなく、 それぞれ自分の思考と身体に対する気づきと出会っていくことを目指します。 その為に必要なテクニック(動きのテクニック、思考のテクニック)のようなものは確かに存在すると考えるので、そこをアプローチしていくWSでありたい。 今回の参加者の中には 小演劇専門の役者さんと、映像専門の俳優さんがおられて、 同じ演技の分野でも、視点の違うお二人が揃った面白い日だった。 更に私を含め、美術分野を経験している面々が4名。 初めましての方にも来ていただけて、嬉しかった。 身体への視点、世界への興味の持ち方、自分自身との向き合い方が、 分野の違いによって垣間見えるようで、お互いに楽しい刺激を受けたと感じる。 最初に、 それぞれ参加者同士で話し合える時間を設けた。 今回のテーマは 「創作の作業を始める為にウォームアップとして行っていること」 について。 私にとって、慌ただしい日常の時間から、創作の為の時間に入っていく切り替わりというのはとてもデリケートなもので、 なかなか上手く集中状態になれないことの方が多い。 仕事での人間関係が上手くいっていないとき、家庭の慌ただしさで気が立っているとき、 その日によってコンディションも違うので、難儀なもので。 もちろん、 「好きで好きでたまらないことをやっているんだから、集中するための苦労なんてない。」 というアーティストもいるかもしれないが、 私は決してそういうタイプでもない、というより、生理周期や季節などの時期、その時の人間関係、生活環境によってかなり変わる。大学時代はそんなにデリケートに影響しないだろうと思っていたことにも、段々と敏感になる。 この点で難しさを感じているのは私だけではないのではと思い、 「こんなことをするよう心がけている」というお話をそれぞれにしていただいた。 皆さまそれぞ

Four Dancers 11/9 本番までの記録

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Four Dancers への出演が決まったのは、8月あたま。 かなり緊張感のあるお誘い。ソロとしては初出演で、何故だか、アバンギルドのFour Dancersへの出演依頼は、他のどの企画に誘われるよりも一番緊張する。 一人できっちり流れ(振り付け)を作ってパフォーマンスしたのは、今回がほとんど初めて。 ダンサーが出演の折に、きっちり作品を作ってもってくるか、完全即興でいくのか、どちらを選択するのかそれぞれ理由はあると思うが。 今回は、構想を練るまでに比較的時間があったこと、東京に来てから30分以上の即興をやることが多かったので、ちゃんと丁寧に流れを決めてみる・作ってみる・考えてみる、という作業をしたいと思ったのと、共演者がChieさんだったこと、20分の時間感覚が分からなかったので、ある程度決めておく方が安心だったこと等が、理由として挙げられる。 Chieさん( http://chiecello.com )との共演は3度目。 しかしここまでじっくり対話を重ねたことは初めてだった。 最近気になっていること、考えていることを共有し合う作業が3ヶ月近くひたすら続いた。 彼女は私の投げかけを程よく受け止め、また返してきてくれる。どっぷり共感するでもなく、分からないと考えを突き放すでもなく。 その強弱加減が、心地よく、自分も驚くほど言葉数多く、考えを展開させてもらえた。 こんな風にやりとりを行える相手はそう多くはないと思った。 Four Dancers出演はかなり緊張することで、そんな中、信頼できる方を共演者に選べたことは本当に良かったと感じた。 それに、ちょうど夏までの半年間の悶々とした生活を一新するために、望まない多くのエネルギーと時間を割いていた時期だったので、創作に集中する感覚を取り戻せるとても良い機会となった。 今回の為に稽古を続けていて感じたことは、ある程度流れを決めても、最終的に必要になってくるのは、やはり即興力。 稽古をしていて「この感覚を扱いたい」という瞬間は幾つも発見できるのだが、本番のその時その瞬間に同じ感覚にまた出会えるか、それは簡単なことではない。 緊張による力加減も違う、観客がいるかいないかでももちろん違う。 結局、その場所でしか得られないも